News 2026.07.09
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テレビドラマ『ジャック・リーチャー 正義のアウトロー』(主演 アラン・リッチソン)

テレビドラマ『ジャック・リーチャー 正義のアウトロー』(主演 アラン・リッチソン)

【ガタイだけなら】

この主人公ジャック・リーチャーの強さには説得力がある。そのワケはやはりこの圧倒的なガタイだろう。おそらく身長は2メートル近い。体重も110キロはあるだろう。

シーズン1第一話の冒頭にあったように、その辺のチンピラなら、身体の大きさだけで黙らせることができる。しかも、彼は身体だけの体育会系ではない。射撃の腕も一流だし、頭脳も明晰で敵の行動を論理的に読むことだってできる。

これだけのスーパーマンだと向かうところ敵なしで、普通はかえって興が冷めるものだが、それでもしっかり楽しませてくれる。たまには分かり易い勧善懲悪モノも悪くない。

このリーチャーを観ていて、身体だけならもっとすごい男がいたことを思い出した。その男とは往年のプロレスラー、不沈艦ことスタン・ハンセンである。来日前から当時のWWWF王者で人間発電所と謳われたブルーノ・サンマルチノを病院送りにしたという逸話で持ちきりだった。

いったい、どんな奴だと最初に彼を見たときびっくりした。それはまるでドラム缶のような身体だった。このリーチャーのように筋骨隆々というわけではない。だがその分厚い肉の圧力は一目見ただけで、こいつはナチュラルに強い、と直感させられた。

身長193センチ、体重135キロはプロレスなので多少鯖読んでいたとしても、そこから繰り出されるパワーは圧倒的だった。そして何よりも驚いたのは、普通なら大柄な選手はどうしても動きがスローモーになりがちだが、彼はその体格でありながらスピードもあったのである。彼が対戦相手をロープに振って、自らも反対側のロープに走り、そのリバウンドで勢いをつけると、そのスピードと重量感でリング全体がたわんで見えたほどだ。本当だ。

そして、十八番のウエスタン・ラリアット。日本人レスラーは皆──全盛時のアントニオ猪木ですら──もんどり打って倒れた。まるで小型トラックにでもぶつかったみたいに。

それほどスタン・ハンセンの身体には説得力があった。ハンセンも決して身体だけではない。プロレス入りの前は中学校で地理の教師をしていたと聞く。

その後ジャイアント馬場と対戦したときには、既に老境の域に差し掛かっていた馬場が死んじゃうじゃないかと私は心配した。だが、そこはプロレス、ハンセンは明らかに手加減していた。身体に似合わず心優しいのである。

画像引用元 フロントロウ

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