BLOGブログ

BLOG店主がオススメする本や映画など日々思うこと。

3

映画「ゆれる」(監督 西川美和)

映画

映画が終わっても何が真実だったのか、真実を述べていたのはどちらなのか──、私にはわかりません。

兄弟間のいろいろな感情が絡み合って、もつれ合って映画は進んでいきます。そして、そのたびに二人の心も揺れ動きます。まるで歩くたびに振幅を増す吊り橋のように。最初は小さく、そして次第に大きく。

温和で誠実そうな兄と感情的でチャラそうな弟。彼らの内面がそうした外見と同じとは限らないでしょう。閉鎖的な地縁血縁で結ばれた地域社会にあって人間関係は時としてビミョーです。外面をよくして互いに地雷を踏まないようにしていても、心の中では何を思っているのか……。大人になった兄弟の関係はその最たるものかもしれません。

しかし、いつだって幼かったあの日に帰れるのも血を分けた兄弟のはずです。ラストシーンでは、その可能性を願わずにはいられませんでした。

RELATED

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP