News 2024.04.15
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書籍「シビックプライド2 【国内編】」(シビックプライド研究会)

書籍「シビックプライド2 【国内編】」(シビックプライド研究会)

【おカネの回る仕組みが無ければ続かない】

とても良いことが書かれていると思います。大事なことばかりです。しかしなぜか、字面を追うだけになってしまって、ちっとも頭に残らなかったのです。

私自身はまさに「街づくり」を業として生きてきましたし、プライベートでも浜松に移る前は住んでいる地域の「町づくり」に少なからず関わってきました。それらの経験から言えば、個人のバイタリティやボランティアに依存するだけの、おカネの回らない活動は続かないということです。本書には、前職で携わった街のその後の「まちづくり」も紹介されていますが、そこには某大企業が少なからず資本を投入しています。

もちろん、本書でも経済的な自立の重要性には触れています。しかし今求められているのは、その辺りの具体論ではないでしょうか。事例紹介も良いでしょう。成功したまちづくりの理念や哲学を論じるのも良い。しかし、それらは所詮耳障りの良い言葉の羅列に過ぎません。この種の本はそうした美辞麗句に酔っているような気がしてならないのです。

おカネの回る仕組み――まちづくりの現場ではそれが求められています。

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