映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』(主演 レオナルド・ディカプリオ)
【ある馬鹿者ドナルドの独白】
この映画は、日本では「元革命家のダメ親父(レオナルド・ディカプリオ)がヘンタイ軍人(ショー・ペン)から愛娘を救う!」みたいな紹介のされ方をしているが、違うだろう。この映画の本質は俺様のような白人至上主義がいかに素晴らしいか!ってことにあるのさ。
だが、その白人至上主義を具現化するのに、本作に出てきたような秘密結社などを組織して裏でコソコソやる必要はないぞ。俺様のように選挙に勝って大統領になれば良いのだ。大統領になれば大統領令を出せるから堂々と何だってできる。乱発し過ぎだって? 関係ないね。なんたって俺様は大統領なんだから。
俺様の権力は国内だけの話じゃない。たとえば、そうだな。この間のサッカー・ワールドカップの裁定だって俺様が電話で一言いえば、ひっくり返せるってことがわかっただろ? ちょろいもんだよ。FIFA会長ジャンニ・インファンティーノなんて俺様の茶坊主に過ぎない。あれで、ワールドカップの価値が下がったとか、ルールを守って競い合うスポーツ全体の前提が崩れたとか言う輩がいるが、聞こえんなあ。
それと一緒で、俺様が決めたベネズエラへの急襲やイラン相手に始めた戦争も国際法違反だと騒ぐ馬鹿も多いが、皆でお手て繋いで決めたルールでいったい何が出来るって言うんだ? 物事は何だって相対(あいたい)で決めればいいんだよ。そんなのビジネスの世界じゃ当たり前だろ? それをさ、ほとんど関係のない周りの有象無象がそれぞれ勝手なことを言うから、ちっとも前に進まないじゃないか。
すべての国際会議の決め事は、せめて拠出するカネの多寡に応じて票に重み付けを与えて欲しいね。株式会社の総会みたいにさ。それをカネだけ大国に相応しい額を拠出させられて、国際協調とかを求められるなんてやってられないぜ。
こういう俺様の主張に一定の説得力があるから、俺様が大統領でいられるんじゃないか。もちろん、支持してくれるのは主に白人至上主義者たちだがね。まあ、見てなよ。この秋の中間選挙だってしっかり勝ってみせるからさ。
白人至上主義、万歳!
(注)当館はこの馬鹿者を支持する立場にはありません。


