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映画「アトランティスのこころ」(主演 アンソニー・ホプキンス)

映画

【少年の心が育んだ粋な爺さん。そのカギは……】

人の心が読めたり、先のことを見通せたりするテッドの超能力──それはボビーがその後の人生で、彼との思い出を美化した産物でしょう。しかし、そんな野暮は言いっこなしです。美化したくなる心のやりとりが、少年ボビーと老いぼれテッドとの間にあったということなのですから。

それにしても、アンソニー・ホプキンス扮するテッドは粋な爺さんです。おそらくボビーの心のよりどころである死んだ父親をヒーローにすべく、酒場のマダムにカネでも渡して、ちょっとした英雄譚を仕込んだのでしょう。あるいは、ボビーのガールフレンドキャロルの脱臼くらいは本当に治したのかもしれません。

どうせ老い先短い人生なら、次世代を担う子供たちに好い思い出を残したいものです。しかし、そうなるためには善行を施した後は、ある日突然いなくならなければなりません。このテッドしかり、「グラン・トリノ」のウォルトしかり、古くは「シェーン」のようにね。

間違えても長居して老醜をさらしてはならないのです。

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