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映画「かもめ食堂」(監督 荻上直子)

映画

この映画の売りはストレスフリーな雰囲気なのでしょう。それは主人公サチエの人となりとも重なって、観る者の気持ちを和ませます。

 そんなサチエではありますが、この女、只者ではありません。何せ一ヶ月以上もお客様が入らないのにまったく動じないのです。しかも販促活動は一切なし。実家が大金持ちなのか、それとも合気道で培った胆力──すなわち不動の心のなせるワザか。

いやいや、そうじゃないのでしょう。彼女には絶対的な自信があったのだと思います、コンテンツに。日本人のソウルフードであるおにぎりをはじめとした彼女の提供する料理は、必ず彼の地の人々に受け入れてもらえるはずだと。その辺り、原作では現実的な説明があったりしたけれど、一切触れない映画の方がこの物語に合っていると思いました。

 そういえば泥棒に入ったマッティは「コーヒーは心で淹れるのだ」と教えていましたね。米だって「美味しくなれ」と念じながら研ぐと美味くなると聞いたことがあります。彼女のようなおおらかな心で炊いて、和やかな気持ちで握ったおにぎりが不味いわけがありません。

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