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書籍「世界は分けてもわからない」(福岡 伸一 著)

分けるアプローチと分けないアプローチ。あるいはマップラバーとマップヘイター。

本書に通底するこの二つの対立軸は同義なのでしょう。地図を読める人は容易に目的地に行けますが、だからと言って地図を読めない人の能力が劣るわけではありません。むしろ地図を見ないのに、目的地に行けることが凄いのです。複眼的な思考が必要だということなのかもしれません。

私の前職で言えば、重層的な問題があるときに土木屋はその絡み合った問題の一つひとつを解決しながら積み上げていく分けるアプローチを取りますが、建築屋は全体を俯瞰して総合的な答え一発を模索する、すなわち分けないアプローチを取ることが多いように感じます。優劣は時と場合によるし、そもそも優劣などないのしょう。その意味では、本書のタイトルはややミスリードです。分けてもわからない時もあれば、分けたからこそわかることもあります。

まさに複眼的、複線的に捉えることが重要なのですが、もっと大事なのはそれらを統合することだと思います。さらには、渾然一体となって融合させることができたらもっといい。しかし、そのことに気づいている人は意外と少ないように思います。

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