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小説「細雪」(谷崎 潤一郎 作)

何年か前にNHKで「平成細雪」というドラマをやっていました。この長編を現代風になんと四話にまとめていたのですが、それなりに様になっていました。視覚による情報量はすごいのだなと改めて思った次第です。

閑話休題。これは蒔岡家四姉妹の物語というよりは三女雪子と四女妙子の物語なのですね。雪子と妙子──二人の生き方はまさに「静」と「動」と言えましょう。
どうしても動の妙子に姉妹は(そして我々読者も)振り回されがちですが、静の雪子にも縁談というかたちを通して彼らの生活はかき回されます。

さて、物語は二人の明暗が分かれたかたちで急に終わりを告げます。しかしだからと言って、どちらがこの後幸せになるのかはわかりません。これは蒔岡家の一時代を切り取ったに過ぎないのですから。

結局、谷崎はこの物語で何を言いたかったのか? 何も言わなかったのだ、たぶん。これはこの時代の源氏物語なのだから?

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