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小説「セロトニン」( ミシェル・ウエルベック 作)

訳者があとがきで指摘するように、主人公の苦悩はおそらく先進国の多くの男性が抱える苦悩でもあります。

愛が足りない、およそ人生においてそれが満たされることはない──男たちはいつもそう思っているし、ひょっとしたら女だって同じかもしれません。個人主義が蔓延る現代社会では、愛はいつでも一過性のもの、あるいはひと時の勘違いでしかないと多くの人が自覚しているのではないでしょうか。

そうこうしているうちに、老いが忍び寄ります。そして、人生があっという間に「大した合図もせずに脇を過ぎていった」と気づくのです。後に残るのは……。

何を隠そう、主人公の苦悩は私のそれとも一致します。

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