News 2024.11.15
12/7(土)読書BAR「夜じゃじゃ70s NIGHT」のメニュー決定!
佐鳴湖近くの小さな図書館
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書籍「21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由」(佐宗邦威)

書籍「21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由」(佐宗邦威)

【じゃじゃ流デザイン思考の実践】

当館では、ほぼ月に1回は何らかのイベントを開催するようにしています。定期的に開催している読書会や映画上映会などは、これまでの内容を踏襲しつつ、改善できるところを改善していくというやり方なので比較的楽なのですが、新規のイベントをゼロから企画するときはなかなか大変です。

まず私設図書館という場所でどういうことがフィットするのか? 図書館という場所は何でもできると思っていますが(私設であれば尚更)、それでもある種の必然性みたいなもの──唐突感のないようにすること──は必要だと思っています。

アイデア出しと言える構想段階で大事なのは、実際に出来る/出来ないはあまり考えないこと。もちろん、「やりたいこと」と「出来ること」は違うのですが、この段階でそれを意識するとアイデアが委縮してしまいます。むしろ責任のないところで奔放に出した方が良い。私はよくボランティアスタッフの方々の意見を聞きます。思いつき、ジャスト・アイデア大歓迎です。

ある程度、構想が固まったら生煮えの状態で良いので、次にそれをどう実現するかを考え、「出来る/出来ない」を検討します。出来ないとすれば、その原因は何なのか。当館の人的資源(主に私の能力)の問題なのか、スペース等の物理的な問題なのか、あるいは金銭的な問題なのか。そうした問題はなにか代替できるやり方で解決できないのか──等々。

それも何となく見通しが付いたら(まったくのノックアウトファクターがなければ)、私はいきなりチラシを作ることにしています。ここで、私自身がワクワクするようなチラシを作れるかどうか──。それで、そのイベントの成功の可否が決まるような気がしています。そのチラシのデザインで私自身がときめかないようであれば、企画としても魅力がない、あるいはどこか無理があるように思います。また、そのチラシに載せるべき情報を考えていくと、まだ煮詰まっていない要素が明確になったりもします。

建築家の内藤廣氏は「デザインとはモノとヒトをつなぐ行為である」と言っています。本書ではいろいろ述べられていて、参考になることも多いのですが結局、デザイン思考とはそういうことだと思うのです。

 

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