News 2024.11.15
12/7(土)読書BAR「夜じゃじゃ70s NIGHT」のメニュー決定!
佐鳴湖近くの小さな図書館
BLOG

映画「もののけ姫」(監督 宮崎駿)

映画「もののけ姫」(監督 宮崎駿)

【嗚呼、エボシ様ァ】

「サンーッ! サン、どこだァーッ⁈」

ジブリ作品の男のキャラクターで、女子から人気があるのは「千と千尋の神隠し」のハク様と、このセリフをつい物真似したくなる(私だけでしょうか?)アシタカらしいですね。一方、男子から人気のある女性キャラクターは、一般的には「風の谷のナウシカ」のナウシカや「天空の城ラピュタ」のシータ辺りでしょうか。私ももちろん好きです。がしかし、私はナウシカに出てきたクシャナも結構好きですし、実は本作に出てくるエボシ御前に魅力を感じます。

彼女は、シシ神に代表されるような旧い因習を打ち破って、新しい時代を切り開く──いわば新時代の旗手と言えるでしょう。この作品のヒロインであるサンとは敵対する立場にありますが(母娘という説もある)、一方で女性や疾病者などの社会的弱者を経済成長によって救済します。そのためには森の開墾──すなわち自然破壊も厭いません。

これを初めて観た頃の私は、未だ東京近郊の各所で数10ヘクタールからの山を削り、谷を埋めて大規模な住宅地造成に精を出していました。何の疑問もなく、それを良しとしていたので、観終えたときは少々ショックで初めて自分の仕事に疑問を持ちました。

エボシの言動は、そんな私を代弁してくれているかのようでした。これで良いのだと。間違えてなどいない。皆のためになっているのだと。

豊かにならなければ、弱者は救えない。成長しなければ社会は良くならないのだと彼女は言っているような気がしました。

「皆、よく見とどけよ! 神殺しがいかなるものなのか‼」

嗚呼、エボシ様ァ……。

 

もっとも、私が一番好きなのは「紅の豚」のフィオだったりします。皆さんが好きなジブリ・キャラは誰ですか?

画像引用元 プリ画像

PAGE TOP