映画「シン・ゴジラ」
2020
11
26
映画「シン・ゴジラ」
これは怪獣映画ではないのでしょう。「日本 対 ゴジラ=現実 対 虚構」のキャッチコピーの通り日本の、そして人類の底力と虚構との戦いを描いた映画なのです。
もちろん、この手の映画によくあるようにツッコミどころは満載です。物理学のジョーシキで考えたら有り得ないことだらけです。それでも、大人の鑑賞に十分に耐えられる仕上がりとなっているのは、東日本大震災における福島第1原発の危機がベースとなっているからでしょう。政府の混乱と現場の力という意味で──。
神にも悪魔にもなりうる核という怪物は、さらなる進化を予感させて映画は終わります。