映画「LIFE!/ライフ」（監督・共同製作・主演 ベン・スティラー）

【一歩踏み出すことで世界は広がる】

好い映画だとエンドロールまで観て余韻に浸ってしまうのは、決して私だけではないだろう。これも気が付くと久しぶりにエンドロールまで観ていた。

私も何かをすべく一歩踏み出そうとするとき、躊躇する理由なら山ほど見つけられる。この最初の頃のウォルターのように。

大人になって歳を重ねるごとに、その傾向は強くなっているような気がする。事実、慎重に事を進めずに、失敗した経験が山ほどあるからだ。

人はよく、やらずに後悔するよりは、やって後悔した方が良い、などと利いた風なことを言う。だが、あれは嘘だ。後悔することはやらないに越したことはない。
特に、他人を巻き込むようなことは、不用意にしてはいけないのである。そして、ここが重要だと思うのだが、人は皆一人で生きていない以上、他人を巻き込まずに済ませること非常に難しいのだ。あげく「この度は多大なるご心配とご迷惑をおかけし……」などと謝罪することになるのである。

とはいえ、躊躇することで世界を狭くしていることも事実だ。一歩を踏み出すことで良い方に転がれば、世界は限りなく広がっていく。そしてそれは、一歩踏み出さない限り、得られないのである。

「世界を見よう、危険でも立ち向かおう。それが人生の目的だから」。

画像引用元　eigamanzaiの映画レビュー