書籍「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス)
2021
6
13
書籍「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス)
【投資家は稲妻が輝く瞬間に市場に居合せなければならない】
◆◆◆ボランティアスタッフ としみのオススメBOOKS◆◆◆
日本人は金融リテラシーが低いと言われている昨今。老後二千万円問題を前にしても投資に踏み切れないのは私だけではないはず……。そんな時、館主に薦められたのが『敗者のゲーム』だ。
勝つために行ったプレーで勝敗が決まる「勝者のゲーム」から、敗者がミスを重ねることによって勝敗が決まる「敗者のゲーム」へ変化した資産運用の世界。いかにミスを少なくして確実な投資を目指すことが重要、すなわち投機的なアクティブ投資ではなく、市場を忠実に反映するインデックスファンドに投資して長期保有するということだ。
市場の動きに感情を流されず、長期保有するということは修行だなぁと思う。しかし稲妻が瞬く瞬間に市場に居合せなければ、夢のようなリターンは得られないようだ。
こんな書籍に一〇代、二〇代で出会えたら、私にももう少し違う未来があったかもしれない。しかし今日が人生で一番若い日、少しずつ投資をはじめてみようと思う。これからの日本の金融教育に期待したい。