書籍「グレート・ギャツビー」(スコット・ フィッツジェラルド 村上 春樹 訳)
2021
8
17
書籍「グレート・ギャツビー」(スコット・ フィッツジェラルド 村上 春樹 訳)
【だからこそ我々は、前へ前へと進み続けるのだ。流れに立ち向かうボートのように、絶え間なく過去へと押し戻されながらも。】
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いわゆる失われた世代を代表する米国の作家、F・スコット・フィッツジェラルドが弱冠二九歳で執筆した作品。Wikipediaによれば、「モダン・ライブラリーが発表した英語で書かれた20世紀最高の小説(英語版)では2位にランク」されている。(ちなみに1位はJ・ジョイスのユリシーズ)
柴犬が最初に読んだのは、野崎孝訳の「偉大なるギャツビー」。あまりピンとこないというか、現実味のない時代の乱痴気騒ぎのようなストーリーだと思った。
そして何十年かぶりに村上春樹訳の「グレート・ギャツビー」を読んで、村上春樹が巻末の解説で「人生で重要な3冊の本」の1つとまでは思わないものの、とても面白い、読ませる小説だと思えたのは、柴犬もようやく大人になったということか…
冒頭の文章は、最高に素敵なエンディングの文章。