書籍「アメリカインディアンの教え」(加藤 諦三)
2021
3
23
書籍「アメリカインディアンの教え」(加藤 諦三)
【子どもは親の言うとおりにでなく、親のするように育つ】
◆◆◆ボランティアスタッフ 吉田柴犬のオススメBOOKS◆◆◆
加藤諦三さんは、ラジオの人生相談の名回答者として有名な心理学者。ここでは、ドロシー・ルーノルトさんの詩、たとえば「批判ばかり受けて育った子は非難ばかりします」などを元ネタに、人間の成長の過程で、親の影響がいかに強いか、を解説する。
なぜ「アメリカ・インディアンの教え」なのかというと、たしか米国のお土産物屋でアメリカンインディアンの言葉として売られていたのでタイトルになった、と記憶。
その後、この詩を作ったドロシー・ルーノルトさんは「子供が育つ魔法の言葉」という本を出版、日本でもベストセラーに。でも、内容はこちらの方が深いような気がする。
もちろん子育てをするヒトにはぜひ読んで欲しいけど、加藤さんは「人間は親の呪縛からは絶対に逃れられない」と思っているような表現が何度も出てくるのが、少し怖い。
「親の影響は人間形成の一部分にすぎず、自分でコントロールできる部分もある」というのが柴犬の結論。