News 2024.11.15
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書籍「びんぼう自慢」(古今亭 志ん生)

書籍「びんぼう自慢」(古今亭 志ん生)

【落語は人間の業の肯定の芸である 〜立川談志〜】

◆◆◆ボランティアスタッフ 吉田柴犬のオススメBOOKS◆◆◆

志ん生師匠との出会いは、子どもの頃、家にあった父親のレコード全集だった。それは廓噺(くるわばなし)、いわゆる吉原の遊郭の話や、バレ噺と言われる寄席ではかけられないエッチな話とかを集めたレコードだった。
小学生の柴犬でも、何を言っているのかよく分からないおじいさんの喋り方がおかしくておかしくて、「カエルの女郎買い」のマクラとか何度も聴いていた。「鈴ふり」や「二階ぞめき」というネタは今でもiPhoneでよく聴く。
大学生、社会人になると、好きな作家だった筒井康隆や、ジャズピアニスト山下洋輔のエッセイで再び志ん生に出会い、CDを買い漁り、志ん生本を読みまくった。
この本は、自伝的な名著だと思う。貧乏で売れなくて売れなくて、でも酒ばかり飲んじゃって、高座をしくじってしまう志ん生のエピソードは、マルクスブラザーズのバカバカしいギャグと並んで、若いうちに出会い、自分の性格や生き方にまで影響を与えられた。人生っていい加減でいいんだ、と。だから、柴犬は「なんだって、いいや」「なんでもいいんだよ」とよく思う。

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