書籍「夜もひるのように輝く」(長谷川 保)
2021
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書籍「夜もひるのように輝く」(長谷川 保)
【九〇年前の浜松でのお話です】
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柴犬の勤務先でもあり、浜松が本拠地の社会福祉法人、聖隷福祉事業団の創設メンバーの一人であり、初代理事長の長谷川保の自伝的小説。昭和5年、1930年、数名のクリスチャンの青年たちが、重度の結核患者さんをお世話する。当時の結核は空気感染する治療法のない不治の病であり、現在の新型コロナウイルスよりも恐ろしい病気だったけど、それを克服した実話に基づくストーリー。
現在は、日本有数、もしかしたら日本最大の社会福祉法人となった聖隷だけど、「隣人愛」の理念が素晴らしい、とか、クリスチャンが無私の精神で、というだけの理由で、こうなったわけではないと思う。
聖隷の歴史に一番詳しい(自称)柴犬が考察するに、自分たちの命も顧みない若者たちの行動に、心ある多くの人たちが共感し、手を差し伸べてくれたからこそ、聖隷の今がある、と思う。
ちょっとナルシストだけど、面白いから!