書籍「ちいさなちいさな王様」(アクセル・ハッケ)
2020
12
23
書籍「ちいさなちいさな王様」(アクセル・ハッケ)
【ミヒャエル・ゾーヴァの挿絵が素敵な王様のおはなし】
◆◆◆ボランティアスタッフ 吉田柴犬のオススメBOOKS◆◆◆
ドイツではベストセラーになったという大人に向けたファンタジー作品。柴犬は本の佇まい、装丁と表紙の絵(ミヒャエル・ゾーヴァという画家が描いた)に惹かれて、書店で手にとった。
ストーリーは「大きな大きなお城に住む小さな小さな王様が大きなお姫様と結婚して、世界が変わる」というもの。王様の住む世界では、生まれたときが一番大きくて、成長につれてだんだんと小さくなり、しまいには見えなくなってしまう。そんな王様は小さいのにやたらと威張っている。読んでいて、時々、不思議なユーモアを感じて、爆笑した記憶がある。
王様を描いた作品で、そういうのが他にもあったな、と思っていたら、思い出した。北杜夫の「さびしい王様」だ。この本も、不思議なユーモアがある作品だった。
この素敵な挿絵を描いたゾーヴァさんは、数年前、静岡文化芸術大に招かれ、浜松に滞在したこともある、とネット記事で読むと、少し縁があるようでうれしい。