書籍「日本の都市の封印された謎」(歴史ミステリー研究会 編)
2022
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書籍「日本の都市の封印された謎」(歴史ミステリー研究会 編)
【トンデモ本? いやいやなかなかどうして】
装丁がチープで値段も安かったので、いわゆるトンデモ本かと思ったのですが、わりとまともな本でした。
なぜか事故が多発する警察署脇の交差点、人が立ち入れない駅のホーム、車が通ることのできない国道、ビルを貫通する高速道路など、日本の都市のブラックボックスの数々。
もちろん、都市計画や建築・土木等の専門的な見地からいえば当たり前と思えることをやや大げさに記述していたりするなど、多少問題がないわけではありません。しかし、NHKの人気番組「ブラタモリ」などにしても、そうした面は多々あるのですから、野暮は言わず目を瞑るべきなのでしょう。
その一方で、初めて知ったこともたくさんありましたし、一般向けの本だと割り切って読めば十分楽しめる内容です。昔、「タモリ倶楽部」でやっていた「東京トワイライトゾーン」の趣きもあります。
当館で発信している「浜松トワイライトゾーン」も、ここまで幅を広げれば、もっと色んな場所を紹介できるかもしれませんよ、柴犬さん。