TVドラマ「時効警察はじめました」(監督・脚本 三木聡)
【電子レンジのメロディでメーカーが分かると言っても過言ではないのだ! をよろしくお願いします】
最近の家電はよくしゃべる。私は家事の中でも掃除が最も苦手なので、一番安いお掃除ロボットを買って、せっせと毎朝掃除をさせているのだが、動けなくなって「別の場所に移動してください」だの、「充電してください」だの、まあよくしゃべる。
IHクッキングヒーターもよくしゃべる。
「ヒーターを使用するには左右ボタンで……」
毎回同じことを言うので、わかってる、わかってるってば! などと言い返してやる。しかし、敵はまるで意に介さないようだ。
喋らないまでも、音やメロディを出す家電も多い。洗濯機は終わったら音が鳴るし、炊飯器もしかり。これらは毎回のことなので、どの音が何を知らせているのかを聞き分けることが出来る。だが、たまにしか鳴らない音は厄介だ。
先日も、何やら「ピー」と音がするので、何だ、どうした? と、音のした台所に行ってみたのだが、何が鳴ったのか、どこで鳴ったのか分からない。
まあいいか、と戻ろうとすると、また鳴った。そこで、やっと冷蔵庫のドアが微妙に開いていることに気付き、その警告音だと知った。
「こういうときにこそ、しゃべってくれよ!」
我ながら勝手なものである。
一方、メロディを奏でる家電と言えば、我が家では電子レンジだ。温め終わるたびに流れる旋律が結構ウザい。そこで毎回、
〽無駄に、無駄に音が鳴る~
と勝手につけた歌詞を被せて、留飲を下げていた(これには娘も気に入ったようで、彼女も真似していた)。
で、この「時効警察はじめました」の話である。なんと第1話で、難渋する時効事件の捜査に悩む主人公・霧山修一朗(オダギリジョー)が、我が家と同じメロディを奏でる電子レンジの前で、
〽とても、とても不可解ね~
と歌詞をつける場面があって、一緒に観ていた娘と思わず顔を見合わせ大笑いした。さらに別の場面では、電子レンジがないシーンにもかかわらず
〽一度、一度会いたいね~
とおもむろに歌い、この第3シリーズに出演している吉岡里帆(彩雲真空役)から「あ、電子レンジ、うちのと同じですね!」と返される。
あれをネタにするとは、さすがは時効警察! さすがは三木聡‼
画像引用元 tv asahi 65