News 2024.11.15
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書籍「頭がよくなる「図解思考」の技術」(永田豊志)

書籍「頭がよくなる「図解思考」の技術」(永田豊志)

【図で思考することを習慣化する】

「百聞は一見に如かず」という諺がある通り、百の言葉を並べるよりも、そのものズバリを見せるのが早い──。日常生活をしていると、そう思うことが結構ありますよね。

とはいえ、そのものズバリはそうそう身近にはありません。結果、長い言葉を連ねる羽目になるのですが、そのものズバリではなくても、百の言葉の代わりに図で示す、さらには一歩進んで図解することによって、伝えたい(ときに難解な)事柄を瞬時に理解してもらうことが出来ます。

あるいは、複数の人となにかを議論しているときも言葉だけだと、同じことを話しているはずなのに、どこかズレを感じることがあります。そうしたときも、図に描くことで、そのズレの正体が分かり、共通理解が進みます。

私はアイデアを練るとき、まず思い浮かんだ考えを走り書きのメモにします。メモとはいえ、文章です。言葉です。それからその文章を構成する要素を抽出します。まだ言葉です。言葉ですが、バラバラにすることで、むしろそれぞれの関係性を把握しやすくなります。

そのうえで、そのアイデアを図に描いてみます。すると、文章では無意識のうちにレトリックでごまかしていた矛盾やヌケ・モレが明確になったりします。

本書では、図解のメリットとして、6つの事柄を挙げていますが、私はこの「ヌケ、モレ、矛盾を発見しやすい」が一番ではないかと思います。それと、冒頭の「百聞は……」に関連して「記憶に定着しやすい」も大きいでしょう。

とはいえ、多くの人にとっては、アイデアや考えをどうやって図にするのか、というのが大きなハードルだと思います。私もそうでした。その方法がこの本に書いてあります。絵の上手さは必要ありません。〇△□が描ければOK! その意味で、この本はホントお薦めです。

もっとも、一番大事なのは本書を読んで図で思考することを習慣化することだと思います。思考を文章からスタートしている時点で私はまだまだです。

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