書籍「本は10冊同時に読め！」（成毛眞）

【是非お試しあれ！】

私は文章を読むのが遅いので、もっと早く読めたらなあ……、とよく思います。とはいえ、世に言う速読術みたいなものにはまったく興味はありません。ああまでして速く読みたいとは思いませんが、もう少し何とかならないかしらんと思っていたところに人から教えられたのが、この本にもある並行読書術です。

まあ10冊同時とはなかなか行かないのですが、それでも常時５冊前後は同時並行で読むようにしています。そうしたら、文章を読む速度は変わっていないにもかかわらず、ひとつの本を読み終わってから次の本を読んでいた頃よりたくさんの本を読めるようになりました。

それで、これをよく他の人にも薦めるのですが、多くの人は

「ああ、それ私出来ないんですよね。話がこんがらがっちゃう……」などと言います。

実は私も最初そう思いました。しかし、よく考えてみてください。小学生だって１日に６冊の違う本（６時限で６冊の教科書）を読むのです。いい大人が出来ないわけないじゃないですか（そう言うと、だいたいの人がそれとこれとは話が違うだろ、と言いたげな顔をします）。

たしかに、それぞれの本の内容が混乱しないように工夫は必要かもしれません。小学生が時限ごとに頭を切り替えるように、私は場所ごとに読む本を別にしています。リビングで読む本、トイレで読む本、風呂の浴槽で読む本、ベッドで読む本、これにサラリーマンだった頃は行きの通勤電車で読む本、帰りの電車で読む本、等々。話は決してこんがらがりません。是非、お試しあれ。