映画『ザ・フレンド』(主演 ナオミ・ワッツ)
【大型犬飼いたい】
私も犬好きである。中でも、ゴールデンやラブラドル等のレトリバー系の大型犬が好みだ。ジャーマン・シェパードやバーニーズ・マウンテン・ドッグなども好い。
東京に居た頃はマンション住まいだったので(ペット可のマンションではあったが大型犬は不可だったので)、浜松に戻って家を建てたら、絶対に大型犬を飼うと心に決めていた。
しかし実際に建ててみると、色々考えてしまった。ひとつは、既に六〇を超えていたので、私の方が先に死ぬことも有り得るなと…。そのとき、この映画のように引き取り手が居ないかもしれない。
もう一つは、ものぐさな私が本当に犬の面倒をみられるのかということだ。朝晩の散歩に爪切りや歯磨きなどの日常のケアはもちろん、犬の様子から病気の兆候なども見極めなければならない。私は自分のことすら面倒なのだ。
さらには、せっかく大枚はたいて、気に入った家を建てたのに、それを犬に壊されるのは勘弁願いたいとも思った。特に大型犬の壊し方は(この映画でもあったが)、半端ではないと聞く。そんなこんなで今日に至るまで実現できずにいる。
さて、この映画。主人公アイリスの恩師であり、仕事仲間であり、友人でもある(おまけにかつて一夜を共にしたこともある)ウォルターが自ら命を絶った。一人暮らしの彼女は遺された超大型犬グレートデンのアポロを引き取らされるが、彼女の住まいはペット不可のアパートメントである。
管理会社からの退去警告が続く中やむを得ず、空きの出た保護施設に預けようとするが、寸前でセラピードッグの認定を受ければペット不可の物件でも一緒に住めると知り、その認定を受けようと精神科医を訪ねる。
彼女はそこで、ウォルターの死を受け入れられずにいる自分が、実際にアポロの支援を必要としていることに気付かされる。
アポロはいつも泰然自若として孤高である。決して尻尾をぶんぶん振ってアイリスをペロペロと舐めるようなことはしない。だが、彼女のことをいつも見守っている。それはまるで生前のウォルターそのものではないか。
もちろん、高齢のアポロがいつまでもそばにいてくれるわけではない。そのことはアイリスも分かっている。だが、今暫く彼女の心に寄り添ってくれるに違いない。そして、将来アポロにその日が来ても、彼女は静かにそれを受け入れられるだろう。
やっぱり、大型犬飼いたい……。
画像引用元 Filmarks JoBlo


