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映画「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」(主演 キャリー・マリガン ゾーイ・カザン)

映画「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」(主演 キャリー・マリガン ゾーイ・カザン)

【そのセックスに合意は有るや?】

この映画の題材であるハーヴェイ・ワインスタイン事件がきっかけとなって、その後世界的なMe Too運動につながった──。くだんの事件は、ハリウッドの大物映画製作者であるワインスタインが、その地位と権力を利用して女優や女性スタッフに性的な行為を強要していたというものだ。本作は2017年にニューヨーク・タイムズ紙にスクープ記事が掲載された際の顛末を描いている。

ここ数年、この日本においてもサッカーや野球の有名選手、タレント、芸人等が同様なことをしたと女性から訴えられたり、週刊誌等で報じられたりしている(最近もあったばかりだ)。そうした優越的地位を利用した性加害はもちろん言語道断だが、今から考えるとあのワインスタイン事件を機にフツーの男女交際のあり方──もっと端的に言えばそこでのセックスの介在の仕方──も変わったように思う。改めてそのセックスに合意が有るや無しや、というわけだ。

言うまでもなく合意無きセックスはあってはならない。今から書くことはひょっとしたら、ワインスタインをはじめ訴えられた男たちを擁護するためのものと誤解する人もいるかもしれないので、それだけは最初にはっきり言っておく。ここで書きたいのは、あくまでもフツーの男女間におけるセックスの在り方の話である。

たとえば、貴方は意中の女のコと二人きりの場所で初めてそんな雰囲気になったとする。あくまでも貴方がそう思っているだけで、彼女も同じように思っているのかはホントのところ分からない。貴方はただ行けそうな気がするだけだ。そんなとき、

「ひとつ提案があります。当方は今からセックスしたいと思っているのですが、いかがでしょうか?」

などと聞くだろうか? そう聞いたところで、

「はい、賛成です。私もそう思っていたところでした」

と女のコが言うとは思えない。私の乏しい経験では曖昧に頷かれるのがせいぜいである。

いずれ揉めれば言った、言わないの水掛け論になるのだ。せっかくの雰囲気を壊してまでして、そんな無粋な確認を取る意味などあるのか──、そう思うのはやはり私が昭和のオヤジだからだろうか。だったら、

「後々間違いがないように、ここにハンコをお願いします。なければサインでも結構です」と宅配便の配達員のように書面でも取り交わすべきなのか?

「バカね、そんなの女のコの態度で分かるでしょ!」

と叱られそうだが、分からないことも多いから間違いが起こるのだ。

まあ、その後女性と揉めなければ、そんなことにはならないわけで……。要するに、事をいたしたら女性と揉めないようにするのが一番ってことだが、そんなことはその時点ではわからないわけで。つまりこれは揉める可能性のある場合(たとえば、優越的地位を利用したとみられるような場合)は事をいたすなってことかな。

「強要してまでそんなことするから揉めることになるんでしょ。何わけわかんないこと言ってんのよ。強要しなければ良いの! それだけのことでしょ‼」

たしかに。

……でもさあ、女のコによっては微妙な態度のコもいたりするわけで。

「あのねえ、貴方みたいな人がいるから…」

も、もちろん、合意無きセックスはあってはならないと心得ていますとも!

画像引用元 BANGER!!!

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