映画「マシンガン・プリーチャー 」( 主演 ジェラルド・バトラー)
2021
12
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映画「マシンガン・プリーチャー 」( 主演 ジェラルド・バトラー)
【貴方はその手段を問うだろうか?】
「私の取っている手段が正しいとは思わない。だが、もし貴方の大切な人や家族が誘拐された時、私が『助け出す』と約束したら、貴方はその手段を問うだろうか」。
エンディング・ロールで流れる実在の主人公サムのメッセージは痛烈です。
かつて悪行を重ねたサムは、ある時信仰に目覚め地元で教会建設を始めます。が、それに飽き足らず、善行を求めてアフリカ・スーダンに行きます。そこでは宗教の対立から激しい戦争が続き、多くの子どもたちが攫われ、少年兵に仕立て上げられている──。当地でサムは孤児院を建てますが、終わらない戦争に業を煮やし、ついには自らが銃を取って戦い始めます。しかしその銃口の先は、本来守るべきはずの少年に向けられたりするのです。
このサムに対し平和な日本に居て、「暴力は暴力を生むから、どこかで断ち切らないといけない」などというのは簡単です。冒頭の彼のメッセージが持つ意味は限りなく重い──。
B級映画だと思っていたら、予想外にガツンときた映画でした。
(画像引用元 Yahoo映画)