News 2024.11.15
12/7(土)読書BAR「夜じゃじゃ70s NIGHT」のメニュー決定!
佐鳴湖近くの小さな図書館
BLOG

映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」(主演    ダコタ・ジョンソン)

映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」(主演    ダコタ・ジョンソン)

【誰もがそれを望んでいる?】

公開時話題になった主役二人のSMプレイに代表されるように、ここで描かれている世界はやや極端ですが、しかしこれは多くの恋愛の形を包含してると言ってよいでしょう。

優しくしておいて、突き放す。あるいは盛り上がってきたところで、途中でやめる。

主人公アナスタシアが嵌った相手グレイ――彼のように意図してそうすることは少なくても、多くの恋愛はこうしたことを無意識のうちに繰り返しながら、互いの感情を確かめ合っているのではないでしょうか。

そうこうしているうちに、愛するがゆえに相手をより自分好みに変えようとしたり、あるいは支配したくなったりもします。相手もそれを望んでいるうちは良いのですが、どちらか一方の気持ち(往々にして支配したがる気持ち)が強くなりすぎると、もう一方はそれに着いて行けず、二人の関係は終局を迎えます。恋愛はそのバランスというか、さじ加減がとても大事なのですね(うーん、私にも思い当たることが多々あります)。

グレイのSM嗜好は、それらの分かりやすい形でしかありません。その意味では多くの男女が同じことをしている――SM的性向を有している――と言って良いでしょう。こう言ってしまうと、眉をひそめる向きも多いでしょうけど。

原作はロンドン在住の一般女性が書いたネット小説らしいのですが、何の不思議もありません。これは究極の恋愛映画です。

画像引用元 SCREEN ONLINE

PAGE TOP