映画「セブン」
2020
9
15
映画「セブン」
前回、ベストムービーが「レオン」だと言いましたが、次点はこの「セブン」だったりします。本当の映画通の方からは鼻で笑われそうですが、ここで知ったかぶりをして高尚な映画を上げてもすぐに化けの皮が剝がれるので止めておきます(笑)。
さて、「セブン」を最初に観たのはブラット・ピットの演じたミルズ刑事に近い歳でした。あれから20年近い歳月を経た今日の私は、モーガン・フリーマンのサマセット刑事のそれに近くなっています。だがだからといって、私はサマセットほど大人になっていません。未だに「俺は感情で生きている‼」と吠えたミルズのままのような気がします。
いや、大食・強欲・怠惰・高慢・憤怒・肉欲・嫉妬の7つの大罪のうち、卒業できたのは大食ぐらいでしょうか。今の私でもやはりラストでは引鉄を弾くでしょう。
何回も繰り返し観たい映画ではありません。むきだしの人間の本性を皿に盛られて「ほら」と出されたような気分になるからです。しかしこの20年の間、頭のどこかにこびり付いていて離れることはありませんでした。私にとって完璧な映画です。