News 2024.05.04
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映画「わたしの叔父さん」(監督 フラレ・ピーダセン)

映画「わたしの叔父さん」(監督 フラレ・ピーダセン)

【男が下した決断は?】

何だか援助交際をテーマにしたAVを連想させるような邦題だが、これはなかなかの秀作である。

映画は、農場で体の不自由な初老の男と二人で暮らす若い女性の何気ない日常をただひたすら映し続ける。どうやら、この女性は子供の頃に両親や兄と死に別れ、血の繋がりのあるこの男に引き取られたようだ。男にも他に家族がいるようには見えない。

年頃の娘だから、当然やりたいこと──獣医になりたい──もあれば、若い男に惹かれたりもする。だが、この叔父に対する恩義を重んじて、この農場から離れられないでいる。

叔父は叔父で、頭では彼女をそのくびきから解き放たねばならないことを理解しつつも、自分の体を心配してか、どこか中途半端で煮え切らない態度をとる。

そんな中、意中の男から初デートに誘われた彼女は、なんと叔父を同伴させる。それはあたかも、

「こういう境遇の私だけど、叔父を含めて丸ごと引き受ける覚悟がある?」

と男に問いかけているかのようだ。もとより男は、田舎にとどまる気などないから、大いに戸惑う。

そうこうしているうちに叔父が倒れる。一命をとりとめるも、彼女が遠出している間に起こったことから彼女は責任を感じ、すべてを諦めて叔父に尽くすことを決める。

そこに男からの手紙が届く。何が書かれているかは明かされないまま、映画は突然終わる。

さて皆さんは、その手紙になんと書かれていたと思いますか?

画像引用元 アップリンク吉祥寺

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