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テレビドラマ『スカーペッタ』(主演 ニコール・キッドマン)

テレビドラマ『スカーペッタ』(主演 ニコール・キッドマン)

【AIで死んだ妻を蘇らせる?】

ニコール・キッドマンは大好きな女優だった(って、過去形?)。御年58歳か──。おそらく世界一容姿にカネをかけている58歳に違いないが、久しぶりに見るともっと自然に歳を重ねた方が良かったのに…と思った。おっと、余分なことを言うとまた叱られるからこの辺にして、ドラマの話をしよう。

彼女がこのドラマで演じるのは、検屍局長に復職した伝説の検屍官ケイ・スカーペッタの役である。ケイは現在の事件と自身のキャリアを固めた28年前の事件との関係を探る。ケイを含め、関連する人物は両事件ともほぼ同じだ。これら登場人物の人間関係と、行きつ戻りつする現在と過去が錯綜して、観ている者はもちろん、彼ら自身も混乱する。最終回の終わり方を観る限り、どうやらまだ続きがありそうだ。

私がこのドラマで気になったのは、登場人物が皆一様に過去に拘っている点である。もちろん、彼らに限らず人間というのは過去に拘る生き物だが、彼らの拘り方はそれぞれに異様である。私はなかでもケイの姪で、コンピューターオタクのルーシーの拘り方が気になった。

ルーシーは亡くした同性婚妻ジャネットを、AIを介してモニター上に蘇らせ、日々会話をしている。私は最初それを見て「これ、いいなあ」と思ってしまったのである。これがあったら、私も死んだ妻と会話ができるのに…、30代半ばで逝った彼女はどんなふうに歳をとっただろうか、と。

うん? ちょっと待てよ。今のテクノロジーなら、既にこういうサービスもあるんじゃないか?と思って調べてみると──、やはりあるのである。

しかし、そのサービスを受けるには、死んだ妻の生前の画像や動画のデータ、音声データなどが必要だと言う。私の妻が死んだのは35年以上前なので、遺っているのはアナログの写真くらいだ。もちろんそれでも可能らしいが、かなり再現の精度は落ちるらしい。

その辺りまで調べて、ふと気づいた。

「危ね! これじゃルーシーと一緒じゃないか…」

彼女はそのAIジャネットがいるお陰でいつまでもジャネットの死を受け入れられないでいるのだ。

私の場合は長い年月を経て、とっくに妻の死を自分の中で消化しているのに、今更それを引っ張り出すようなことをしてどうするというのだ。

劇中には、28年前に亡くした妻を現代のバイオ生成技術で実際に蘇らせようとした男も出てくる。が、ケイの相棒でルーシーの義父であるマリーノは、その男を怒鳴りつける

「人は死んだら終わり。死者は戻らないんだよ!」

ニコール・キッドマンの若さと美貌もしかりかな。

画像引用元 Entrevue

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