テレビドラマ「DEADWIND 刑事ソフィア・カルピ」(主演 ピヒラ・ヴィータラ)
【北欧ミステリーあるある】
このところ、いわゆる北欧ミステリーに嵌まっている。
その面白さを最初に教えてくれたのは、「ドラコンタトゥーの女」に始まる映画「ミレニアム」シリーズである。映画は既に主だったところをあらかた観たような気がするので、最近はテレビドラマにまで食指を広げている。
どの作品にも共通して言えるのは、荒涼とした冬景色がミステリアスなドラマの内容──多くは猟奇的な連続殺人事件だったりする──とよくマッチするということだ。
とはいえ、ここに来てパターンが見えてきたように感じているので、今回は“北欧ミステリーあるある”をまとめてみたい。
その1:主人公はワーカホリックの女性刑事が多い
北欧といえばジェンダー平等が進んでいるから、ハードな仕事であるはずの主任刑事が女性であっても何の違和感もない。一方で北欧は短時間労働で生産性も高いと言われているが、主人公の女性刑事は時間外の捜査を厭わないし、自宅に居ても事件が頭から離れない。
その2:組まされる相棒と当初は反目しがち
相棒となる男性捜査員と最初のうちは反りが合わず反目し合うが、捜査を進めていくうちに互いを認め合うようになる。
その3:上司は融通の利かないオタンコナス
たいてい官僚タイプの上司で、アグレッシブな捜査をする主人公を何かにつけ直ぐに担当から外そうとする。
その4:主人公は性格や私生活に問題を抱えがち
主人公の多くは優秀な捜査員だが、唯我独尊的で性格に難があったり、シングルマザ―で子供に手が回らないなど家庭に問題を抱えたりしていることが多い。
その5:すぐに仕事仲間とエッチしがち
あまり必然性が感じられないままに、仕事仲間や捜査関係者とすぐに肉体関係になるので、公私混同ではないかと心配になる。また、意味脈絡もなくセックスシーンをちょいちょい挟む込む。
その6:登場人物が自分は優秀だとアピールしがち
そうした文化があるのか、猫も杓子も俺は(あるいは私は)優秀だとアピる。実際に優秀な人が言っても我々日本人は引いてしまうが、大したことのない人物も言うので結構イタい。
こうしたパターンを、この「刑事ソフィア・カルピ」シリーズも概ね踏襲している。だからと言って、決してつまらなくはない。
画像引用元 JustWatch