テレビドラマ「FBI: 特別捜査班 シーズン1」(主演 ミッシー・ペリグリム)

【マギーも好いけどディナもね!】
欧米(特にアメリカ)の女性の顔立ちは、日本人など東アジアの女性に比べ、男っぽいという印象があります。このドラマの主人公マギー・ベル特別捜査官はまさにその典型で、エラからアゴにかけての武骨とも言えるラインにそれを感じます。
いや、失礼! 恐れ多くも女性のお顔に物申しているわけではありません。彼女の場合その意志の強そうなアゴのラインが、この役柄にとても合っていて私は大好きなのです。でなきゃ、この1シーズンにつき22話もあるシリーズを5シーズン分も観ようとは思いませんもの。
さて、このシーズン1ではマギーが、取材中に死んだジャーナリストの夫ジェイソンへの喪失感を抱えつつ、各話で凶悪犯罪を解決したり、未然に防いだりします。しかし、クライマックスはやはり最終話で、実はジェイソンは事故ではなく殺されたのだと分かり、その犯人をマギーが逮捕するシーン──そこが白眉なのです。
通常、事件被害者の家族等はFBI捜査官であっても捜査に関わることができません。当然、マギーの上司ディナも途中、彼女を捜査から外そうとします。しかしマギーは「自分は捜査に私情を持ち込まない。冷静に捜査できる」と主張し、ディナもマギーの亡き夫への想いを知りつつ彼女の捜査官としての資質を信じて、捜査の継続を認めます。
私はこのディナという主任特別捜査官も大好きで、上層部と上手く折り合いを付けながら、部下を思いやり信頼して任せる姿に理想の上司像を見ずにはいられません。
しかし最後にマギーが犯人を追い詰めたシーンでは、夫の復讐のために彼女の銃が火を噴くのではと、マギーの装着したボディカメラを通して司令室でその様子を見ていたディナのみならず、ドラマを視ている我々も思わず息をのみます。が、すんでのところでマギーは思いとどまり、犯人を生かしたまま(思い切り殴っちゃったけど)逮捕します。
事件解決に沸く特別捜査班ですが、それを尻目にディナは辞意を固めます。
「初めて判断を誤った。危うく部下の命を危険に晒すところだった」と。
カァーッ! やっぱ理想の上司だわ。
「一生ついていきます‼」って俺なら言っちゃうな。
画像引用元 Amazon Prime Video naughty HAIR blog