News 2024.11.15
12/7(土)読書BAR「夜じゃじゃ70s NIGHT」のメニュー決定!
佐鳴湖近くの小さな図書館
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書籍「海辺のカフカ」(村上春樹)

書籍「海辺のカフカ」(村上春樹)

【ベートーベンの大公トリオはなかなかいい曲】

◆◆◆ボランティアスタッフ 吉田柴犬のオススメBOOKS◆◆◆

以前にご紹介した柴犬のお気に入り「世界の終わりとハドボイルド・ワンダーランド」との共通点が多い。
まずはいわゆるパラレルワールドを描いている。主人公の田村カフカくんをめぐるストーリーと、少しアタマの弱いナカタさんをめぐるストーリーの一見、関係ない二つの物語がだんだんと一つになっていく。もう一つは、「世界の終わり…」に出てくる壁に囲まれた街によく似た異界、森を抜けてたどり着く街が登場。
登場人物はみんな魅力的。私立の小さな図書館、あ、残念ながら、じゃじゃの私設図書館ではなく、高松市内にある甲村図書館の館主、佐々木さんは素敵な女性。そこで働くトランスジェンダーの大島さん、大島さんのタフなお兄さん。中でも最高なのは、ネコとお話でき、不思議なユーモアセンスをもつナカタさん。
あ、トラックの運ちゃん、ホシノちゃんも本の中でどんどん人間的にも芸術的にも成長していくのがいい。

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