書籍「未来のアラブ人」（リアド・サトゥフ）

【全巻そろってるのは、このへんじゃぁじゃじゃだけ！】

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外国のマンガといえば、独特なコマ割り、文字の多さ、線のようなうすっぺらいキャラクターに、起承転結なく進むシュールなストーリー。そう、日本のマンガみたくエモくない。だけど、この作品は目が離せない！

主人公は、シリア人の父とフランス人の母を持つリヤド。ブリジット・バルドーばりにふさふさのブロンドヘアで、どこへ行っても老若男女をトリコにします。幼いながらに自分でもそれがわかっている笑。だからこそ、クールでシュールに、リアド一家が渡り歩いたリビア、フランス、シリア、サウジアラビアという国を描きます。

あっさりはしているけれど、シリアの貧しさや名誉殺人（不貞を犯したとされる女性を一族の名誉のために殺害すること）など、アラブ世界の現実も描いていることがミソ。
こちらシリーズもので、日本の最新刊は３巻。１～３巻きちんとおいているのは、このへんじゃぁ、じゃじゃだけですよ～。