映画「羊たちの沈黙」(監督 ジョナサン・デミ)
2020
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映画「羊たちの沈黙」(監督 ジョナサン・デミ)
【どうだねクラリス、子羊たちは鳴き止んだかね?】
◆◆◆ボランティアスタッフ吉田柴犬のオススメMOVIES◆◆◆
謎に包まれる寡作の作家トマス・ハリスの原作を凌駕して映画は素晴らしい。サスペンスものをほとんど観ない柴犬が、何十回も繰り返し観られる。
ジョディ・フォスター演じるFBIの訓練生クラリス・スターリングは、アンソニー・ホプキンス演じる精神科医の殺人鬼ハンニバル・レクターに導かれながら、猟奇殺人犯バッファロー・ビルを追い詰めていく。レクターはダース・ベイダーと並んで、映画史上、もっとも魅力的な悪役のひとりだと思う。
大好きなのは、クラリスとハンニバル・レクターとの緊張感がありながらウィットに富む会話、そして、邪悪な犯罪者レクターの知的で優雅、超人的な思考とふるまい。そして、タイトルにもなっているクラリスの子どもの頃のトラウマについてのレクターの示唆に富む分析。
この二人には恋愛感情に似た、でも少し異なる感情の交流があって、それが映画を面白くしている。