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書籍「天皇はなぜ万世一系なのか」(本郷和人)

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【日本人は世襲好き】

最初に読んだ時にはほとんど印象に残りませんでした。そんな本書を再読しようと思ったのは、あるとき司馬遼太郎の本を読んでいて、桓武天皇が「元は陽の当たらない王族の一人に過ぎなかった」というような記述を見つけたからです。

桓武天皇は、都を平城京から長岡京、さらには平安京に移した人として知られていますが、はて──。天皇は万世一系のはずでは、と思ったのです。

単なる王族だという桓武天皇は、まさか万世一系の例外──??? と思いきや、ここでの王族というのは天皇の血を引く一族、すなわち皇族という意味なのですね。日本も古代は何人もの王が乱立していたと言いますが、さすがに桓武の時代には統一されて王族も一つに収斂していたのでしょう。

しかし、件の司馬の記述はそれだけ天皇の血を引くとされる者がたくさん居たということの証左でもあります。そしてそれが、そのまま本書の「なぜ万世一系なのか」の答えとなります。つまり、歴代の天皇には皇子がたくさんいたので(なぜなら妃が大勢いたから)、結果的に今日まで万世一系となった、というのが本書の結論です。あ、答えを言ってしまいました……。

とはいえ、そこに至るまでの「日本人の世襲好き」や、「血よりも家」の論考はなかなか読み応えがあります。読んで損はないかと。

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