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書籍「勝てる野球の統計学  セイバーメトリクス」(鳥越規央 データスタジアム野球事業部)

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【データは大事、でもそれは過去のモノ】

「インポータント・データ・ベースボール(ID野球)」を唱え始めたのは、日本では故・野村克也さんだったと思う。たしか彼がヤクルトの監督をしていた頃だった。彼はその風貌とは異なり緻密な野球を好んで、当時弱小球団だったヤクルトを優勝に導いた。

以来、野球界ではデータの重要性がことのほか叫ばれ、今や相手打者によって極端な守備シフトを敷く球団も珍しくなくなっている。そのことにケチをつけるつもりはない。データからみて確率の高い方に賭けるのは当然のことである。

しかし、データは過去の集積に過ぎないということも見落としてはならない。その選手の直近の調子はどうなのか? これが極めて重要だ。それに応えるように最近では、ここ5試合のデータなども紹介される。とはいえ、仮に直近の数字は悪くても内容が良いという投手や打者もいるだろう。これはなかなかデータにならない。将来、テクノロジーが進めば、それすらデータ化できるかもしれないが、今のところはやはり、自分の眼で見て確認する必要があるのだ。

この辺りのことは、野球に限ったことではないだろう。たとえば、特定の銘柄の株式など、過去のデータはほとんど当てにならない。いや、過去のデータから読み解けると主張する向きもあるようだが、少なくとも私はその意見に与しない。やはり直近の当該企業の業績や趨勢を見極める必要がある。

もっともプロ野球でいうと、いまだに昔の名声だけで解説者席に座っている人がたまにいる。野球ファンなら誰でも了解しているような最近の情勢や事情を知らずに明後日な発言を平気でして、意味脈絡なく「野球ってえのは点取りゲームですからね」などと利いた風なことを言ったりするのだ。困ったものである。

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