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書籍「人生エロエロ」(みうらじゅん)

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【女はもっと凄いわよ】

齢六〇で迎えた正月に、「もういつ死んでもおかしくない歳だから、これからは不朽の名作と呼ばれるものだけを読むことにしよう」と誓いを立てました。以来、毎年同じ宣誓を行っています。なぜなら、数か月もしないうちに、こうしたくだらない本に手を出してしまうからです。でもまあ、箸休めという言葉もあるしね。たまにはいいじゃないですか。(たまにじゃないだろ!)

さて、本書は各稿を「人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた」で始まるみうらじゅんのエロなエッセイ(本人曰く「エロッセイ」)。この「人生の3分の2」というのは、なんとも絶妙な割合です。人生の3分の1は睡眠と言われているから、おそらく起きている間はずっとエロいことを考えていると言いたいのでしょう。しかし、私などは寝ている間にもいやらしい夢を見たりするし、流石のみうらじゅんも起きている間、ずっとエロいことを考え続けるのは難しいでしょう(まじめに仕事をすることだってあるだろうしさ)。そう考えると、押しなべて1日の3分の2、ひいては人生の……というのは、私自身を顧みても絶妙だと思った次第です。

内容の方は、主に著者みうらのエロに関する失敗談で、男なら皆、「わかる、わかる」とか、「だよね~」とか言いつつ、ニヤニヤしながら(時にダハハと大笑いしながら)読める愚にもつかない話ばかりです。しかし、読みだしたら止まらないんだな、これが。

そもそも男は、街を歩けば「おこと教室」という看板が「おとこ教室」にみえてしまうものだし、かのニーチェですら(ん、ゲーテだったかな?)、死後に彼の押し入れから大量のエロ本が見つかったと聞きます。

あるとき薄暗い酒場で、とある女性にそんな話をしながら、「スミマセン、男ってかくもしょうもない生き物です」と男を代表して謝ったら、彼女は座った眼で言うのでした。

「女はもっと凄いわよ」。

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