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書籍「センスは知識からはじまる」(水野学)

書籍「センスは知識からはじまる」(水野学)

【知識を知恵に昇華させたとき独自の発想が生まれる】

一口に「センス」と言っても色々あります。普通の人にとってセンスと言ったら、「着ている服のセンスが好いね」とか、「お住いのセンスが抜群です」などと使うことが多いのではないでしょうか。つまり、センスとはファッション感覚であったり、デザイン感覚であったり、その人が生まれながらにして備わっている独特の能力のように思えます。

ただ、ときには「あの人は仕事のセンスが良い」などと使うこともあるでしょう。この場合は、「仕事の筋が良い」と言うのと同じ意味だと思います。その人の企画力や発想力を称えたり、あるいは仕事そのもの進め方を褒めることに使ったりします。本書で言うセンスとは、どちらかと言うとそっちのことのようです。何をするにしても、ゼロからは何も生まれません。考えてみれば当たり前です。ベースとなる知識や教養はたくさんあった方が当然、豊かな発想につながりなりますし、仕事のマネジメントにも有効です。

その場合の知識とは、書物などによって得られる形式知もあれば、経験から培われる暗黙知もあるでしょう。その両方をバランスよく備えて、相互に補完させながら自分なりのオリジナルの知識に昇華させることが殊の外大事で、それこそが私はセンスの源泉となる「知恵」だと思うのです。
そして、そのことはファッションやデザインなどに代表される創作的な活動にも言えることだと思っています。決して、先天的な能力とは限らないのです。

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