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映画「軽い男じゃないのよ」(監督 エレオノール・プリア)

映画「軽い男じゃないのよ」(監督 エレオノール・プリア)

【昭和のままでも首相のせいじゃない】

支持者の方には申し訳ないが、私は岸田文雄首相をほとんど評価しない。下を向いて官僚の書いたペーパーをただ読む人だと思っている。あるいは、死んだような目をして左右のプロンプターを読むために不自然に顔の向きを変える人だとも(顔を上げれば良いってものでもないのだ)。

どうして自分の言葉で語れないのだろうか。長々としゃべる必要などなく、自分がその政策にかける思いを簡潔に述べて欲しい(むしろ長くしゃべらないで欲しい)。詳細は担当大臣や官僚に説明させればよいではないか。

賛否両論あるだろうがその点、小泉元首相は自分の言葉で簡潔に伝えていたと思う。ワンフレーズだと揶揄されたり、丸投げだと批判されたりもしたが、未だに人気が高いのはその辺りにあるのではないか。

しかしこの9月に行われた内閣改造で、女性閣僚を多く起用した理由に批判が殺到した、というネット記事を読んだときには流石にそれは言い過ぎだろうと岸田首相を擁護してあげたくなった。過去最多に並ぶ女性閣僚を起用した理由として、発足後に行われた記者会見で首相は

「ぜひ女性ならではの感性や共感力を十分発揮して、仕事をしていただくことを期待したい」と述べたという。

これに対し、

「昭和時代のままでガッカリ。今年は昭和98年?」とか、「能力ある人は女性男性関係なく登用するのを、わざわざ女性って言う?」とか、「女性ならではの感性なんて、女性を対等に見てたら出てこないよ。男性ならではの感性って言う?」、「まだ、トップがそんなことを言うのか。男性議員はそんなに男の感性を活かした仕事をしてるの?」等々。

これ、岸田首相が嫌いだからって、為にする議論になってませんか? 既に日本社会が一定程度性差による不平等が解消されているのなら、それらの批判は当たっている。だが未だにジェンダーギャップ指数が世界で125位(2023)という国なのだ。125位ですよ! そう、昭和のままなのだ。その現実を直視すれば首相の発言はむしろ自然で妥当ではないか。

さて、この映画の製作国フランスのジェンダーギャップ指数は、映画が作られた2018年で11位だった。当時のフランスでさえ、このような風刺映画──男女の立場が入れ替わっていて、それは女尊男卑とさえ言いたくなるほどだ。つまり社会はそれだけ男尊女卑のままだと言いたいようだ──が作られている。

日本の道程は長く遠いのである。でもそれは首相のせいではない(私も岸田氏は好きじゃないけど)。

画像引用元 Netflix

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