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映画「後妻業の女」(主演 大竹しのぶ 豊川悦治)

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【安定の大竹と近頃はまり役の豊川の共演】

これはもうキャスティングの勝利というしかありません。黒川博行の原作小説「後妻業」(書籍「じゃじゃの私設図書館オススメBOOKS&MOVIES」p66参照)のイメージをこれだけ壊さずに再現できたのは、大竹しのぶと豊川悦治の演技力の賜物でしょう。映画「黒い家」あたりから定着した大竹の怪演は言うまでもありませんが、豊川も最近きったない中年オヤジがはまり役になっていて、フィクサー柏木を見事に演じきっています。

閑話休題。年寄りは皆、寂しいのです。多分、殺された老人たちも大竹演じる小夜子の本性は薄々分かっていたはずです。最悪の場合はそれでも良いと思ったのです、きっと。それで残りの人生を孤独に苛まれずに過ごせるのならと──。現実の世界でも、この手の事件は後を絶ちませんが、事件の背景には被害者の孤独感が見え隠れします。

彼らを色ボケ爺ィと笑うことは簡単です。彼らを笑う輩は、自分は決してそうならないと思っているのでしょうが、いやいや最後は皆一人になるのです。 誰が被害者にならないと言い切れるでしょうか。

画像引用元 映画チラシサイト

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