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映画「ヒポクラテスたち」(監督 大森一樹)

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【大人になる覚悟など……】

これを最初に観たのは、たしか大学4年生の時だったと思います。どこで誰と観たのか(あるいは一人で観たのか)、さっぱり憶えていません。しかし、妙に心に引っかかった映画でした。

卒業間近の医大生の話という程度で、映画の内容もよく憶えていなかったのですが、古尾谷雅人が演じた荻野愛作という名の主人公が、「(避妊法の)荻野式で愛を作る」とからかわれていたことは憶えていました。あるいは、ヒロイン木村みどり(キャンディーズの蘭ちゃんこと伊藤蘭が務めました)が学友とのデート現場を荻野に見られたことについて、

「あれは恋などというものではないわ」と答えたのに対し、

「恋はこいでも中身は薄いか……」と荻野が茶化す場面も。

当時学部が違うとはいえ、私自身も就職前の腰の据わらない微妙な時期で、さして好きでもない女の子となんとなく付き合っていたりしてたので(多分彼女も同じだったはず……)、映画の登場人物と自分を重ねたのかもしれません。

さて、久しぶりに観て当時心に引っかかったのは、要するに彼らと同様私も社会に出る覚悟や大人になる心構えが出来ていなかったからに違いありません。そして、木村みどりがその後自殺し、荻野は精神を病むというストーリーが、準備不足の私の将来をひどく不安にさせたのだと思います。さらにその不安は後に主人公を演じた古尾谷雅人が自死したことで増幅されました。

いずれにしても私の場合、大人になる覚悟を持てぬまま、あるいはずっと不安を抱えたまま気が付いたら60を超えていました。

画像引用元 まきしろう on Twitter

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