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小説「宵山万華鏡」(森見 登美彦 著)

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【京都の夜闇に鮮やかに浮かび上がる色彩と煌めき】

●●●ユーザー  ルリユールさんのオススメBOOKS●●●

高校生の頃、表紙の美しさに釣られて手に取ったこの本が忘れられない。
京都の祭“宵山“を描いた文章は圧巻だった。
赤、金、色、色、絢爛な色彩が目まぐるしく展開していく。闇の中に煌めきが溢れ出る。本を閉じても、しばらく目が眩んでいるような感覚に陥った。ストーリーは摩訶不思議すぎるけれど、これほどに鮮やかで煌めく文章を私は他に知らない。白い紙に黒い文字で書かれたものがどうしてこれほど鮮やかなのだろう。
それだけ衝撃のあった本だが、同時に、子供の頃に誰もが一度は感じたのではないかと思う、喧騒の中にふっと置き去りにされたような、静かで不思議でなんとも言えないゾッとする感覚のある物語で、実はもう一度読みたいとは思わない。読み返さないからこそ当時の衝撃が今もありありと心に残っているのだろう。
クセのある文体と内容なので森見さん初心者は映画化もされた「夜は短し歩けよ乙女」から読み始めることをオススメする。

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