News 2024.03.23
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書籍「パーカー・パイン登場」(アガサ・クリスティー著 乾信一郎訳)

書籍「パーカー・パイン登場」(アガサ・クリスティー著 乾信一郎訳)

【あなたは幸せ? でないならパーカー・パイン氏に相談を】

◆◆◆ボランティアスタッフ 吉田柴犬のオススメBOOKS◆◆◆

アガサ・クリスティーといえば、「灰色の脳細胞」を持つベルギー人の探偵、エルキュール・ポワロを思い浮かべるヒトが多いと思うけど、え、ミス・マープルも知っている? 柴犬もポワロもミス・マープルも大好き。

でも、クリスティーの登場人物で一番好きなのは、みんなあまり知らない、このパーカー・パイン氏なのです。彼は探偵というカテゴリーの職業というより、どちらかというとカウンセラー、あるいはコンサルタントといえるかもしれません。

パーカー・パイン氏はロンドン市内のリッチモンド街に事務所を構え、冒頭の個人広告を朝刊紙に掲載しています。訪れる依頼人は、彼の大きな身体、形の良いハゲ頭、度のきついメガネ、小さな目になぜか気が休まり、悩みを打ち明けます。彼は自分が行動して依頼人の悩みを解決しません。若い個性的なスタッフなどが彼の指示で動きます。

柴犬が大好きなお話はある富豪婦人のお話。お金も名誉も持っているのに満ち足りない、と訴える彼女の悩みを驚くべき方法で解決します。推理小説というよりはコンゲームのジャンル。お好きな方は絶対にハマります。(=^・^=)

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