映画「男はつらいよ　第17作 寅次郎夕焼け小焼け」（監督 山田 洋次）

【人生に後悔はつきものじゃないかしら】

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寅さんが大好きな柴犬が自信をもっておすすめする傑作！　みんな若くて元気、そして日本がまだ勢いがあった時代であることがよく分かる。
寅さんが飲み屋の支払いを肩代わりしてやった老人は実は日本画壇の重鎮。彼の出身地である播州龍野で寅さんは画伯と再会。太地喜和子扮する龍野の芸者「ぼたん」を、寅さんがなんとか助けようとあがくストーリー。
戦前の大女優でソビエトに逃避行した岡田嘉子さんという方も出演、宇野重吉と並んで貫禄の演技。かつて恋仲だった老画家と久しぶりに再開し、発する台詞が冒頭の「人生に後悔はつきものじゃないかしら」。何か、自分のことを言っているようで、深いな、と思った。
太地喜和子扮するぼたんの魅力的なこと。辛い人生を送りながらも、明るく馬鹿笑いすると、人生も捨てたものではない、と思える映画だった。本当におすすめ！