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書籍「都市をたたむ 人口減少時代をデザインする都市計画(饗庭 伸 著)」

前職では仕事柄、国土交通省が提唱する「コンパクトシティ+ネットワーク」を推進しなければならない立場にありました。が、人々が連綿と続く生活を営む中で都市をコンパクトにするのは無理があると常々感じていました。

縮小期の都市は拡大期に形成した規模を変えないまま、ランダムに穴が空いていきます。著者が言うようにまさに「スポンジ化」するのです。ここまでの分析は(最近でこそよく見かけますが、本書を読んだ時点では他に類例を見なかったので)絶賛したいと思います。

しかし、具体の「都市のたたみ方」については、少々がっかりしました。市場経済を否定したら大きなトレンドになりえない──そう思うのは、私自身が拡大期の考え方から抜けきれないからでしょうか。やはり、経済原理をうまく利用したいところです。

一方で、今回のコロナ禍を受けてコンパクトシティに対する考え方も変わるという意見も、このところよく見かけます。これまではコンパクトに「集住すべし」から、これからは密にならないように「分散せよ」というのですが、私はこれにも懐疑的です(天邪鬼でどうもスミマセン)。人間というのは喉元過ぎれば熱さを忘れる生き物だと思っているからです。

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