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書籍「都市は人類最高の発明である」(エドワード・グレイザー 著)

原著のタイトルを直訳すれば「都市の大勝利」。これは本書の内容をうまく集約したキャッチーなタイトルと言えましょう。それを意訳した邦題もなかなかどうして悪くありません。

著者は、経済合理性からも地球環境の視点からも人は都市に住むべきだと言います。都市は多様な人が集まることで、その交流に伴う新しいアイディアやイノベーションが生まれ、それがまた人を集める、というのが彼の主張です。そして、そうしたポジティヴなフィードバックが行われる場にするためには、都市の高層高密化と競争の公平な機会が必要だと説く一方で、多くの国や都市ではその逆のことをしていると指摘します。たしかに日本でも「国土の均衡ある発展」などという幻想をずっと掲げていました。

本書を読んだ時はまだ東京圏で暮らしていて、まさに「都市の大勝利」的な仕事をしていたこともあって、著者の主張や指摘はおおむね的を得ているように思えました(めったに見ないジェイン・ジェイコブズ批判も気持ちが良いくらいでした)。しかし浜松に拠点を移した今(コロナ禍にあることを差し引いても)、同じことが言えるかはいささか自信がありません。

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