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映画「卒業」(監督 マイク・ニコルズ)

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これを最初に観たのはたしか中学生か、高校生だった頃です。当時は体制への抵抗という意味があったのでしょう。50年前の私は主人公のベンがとてつもなくカッコ良く見えたものです。結婚式を挙げている最中の彼女を奪い去るなんてね。

しかし、六十を超えてこうして観直してみると、この無計画で独りよがりな子供染みた若者ベンに嫌悪感を覚えます。ヒロインのエレーンはその後間違いなく不幸になったことでしょう。式場から逃れたバスの中で二人は違った方向を見ていました。あのラストシーンがそれを暗示します。

あまつさえ、今の私にはあの頃悪女にしか見えなかったミセス・ロビンソンさえ擁護したくなります。おそらく彼女にとっても「卒業」だったのでしょう、初老を前にして色恋からの。

冒頭の空港でベルトコンベアからストンと落ちるスーツケース。あれもまた暗喩的です。

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